年頭のご挨拶

 あけましておめでとうございます。年頭にあたり、会員の皆様にご挨拶を申し上げます。

 世界中どこを見渡しても痛ましい事件や事故が次々と起こり、社会や経済においても将来への予測がつかない状況です。きっと従来のシステムや慣行が時代に合わず、過去の経験が活かされない状況が続き、様々な場でパラダイム・シフトが求められているのでしょう。

 日本健康心理学会も同様、学会として存続していくために様々なパラダイム・シフトが求められます。学会が外部に向けて行っている活動としては、たとえば情報提供のweb化を進め、会員でなくても学会誌を見ることができるようになりました。いまや、従来から発行してきた情報誌「ヘルスサイコロジスト」のほか、第2の学会誌ともいえるSpecial Issueも次々とweb配信を行っています。

 研究面のみならず、社会への態度表明も行っています。たとえば、昨年度には、心理学関連学会では唯一、健康日本21推進全国連絡協議会に加盟し、心身の「心」だけでなく、「身」の健康づくりにおいても貢献する学会の姿勢を示しました。また、昨年末の通称「ギャンブル法案」には、ギャンブル依存症への対策が不十分であるなど公的に懸念を表明しました。現在では、他学会とともに、禁煙宣言を行う準備をしているところです。

 このように、日本健康心理学会では、会員のみに限定したサービスではなく、広く社会に対象を広げることで健康心理学の発展や関心に貢献できると信じています。一方で、会費を支払っている会員それぞれにとってのメリットの内容が問われています。研究とその実践への活用を目指す日本健康心理学会では、会員のニーズが幾重にも存在します。たとえば、1)研究レベルの担保、特に国際誌を中心に投稿を推奨する試み、2)現場において行動科学の適用など実践面で活用できる技法や介入方法の紹介、そして3)健康心理学そのものの発展に寄与する「新しい視点」の掘り起こし、などです。様々な会員のニーズに合うように、刺激を与え続けることが学会の使命と心得ています。これらの活動へのご理解は、年次大会が活発化してきたことに見て取れます。準備委員会がご努力を重ねてきた証ではありますが、参加人数が増加傾向にあること、なによりも大会時の懇親会には定員を超える参加者が集うようになったことです。

 学会では、本年も理事会、常任理事会、各種委員会を中心に様々なことに挑戦していきます。会員の皆様には、引き続き学会活動へのご理解、そしてさらに大きなコミットメントをお願いする次第です。

一般社団法人日本健康心理学会理事会、常任理事会、各種委員会を代表して
竹中晃二

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