一般社団法人日本健康心理学会 第30回記念大会

研修会のお知らせ

1. 第107回健康心理学研修会

健康心理学研究における研究倫理 ―研究倫理に関する倫理指針・法律の最近の動向から―

講 師:
飯島 祥彦(名古屋大学大学院医学系研究科 生命倫理統括支援室)
2017年9月3日(日)9:30~11:00 9:00~10:30

 近年,ディオバン事件やSTAP論文事件など,我が国の研究基盤にとってその根底を揺るがす研究倫理に関する不祥事が生じた。国は,これらの不祥事は我が国の研究基盤の根底を揺るがすものと深刻にとらえ,失墜した研究への社会の信頼を回復すべく,種々の対応策を講じている。「疫学研究に関する倫理指針」,および「臨床研究に関する倫理指針」を統合した「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」や,「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」,「臨床研究法」などの制定はその一例である。これらの倫理指針や法は,モニタリング・監査の実施,利益相反の管理などを規定し,失墜した研究,特に臨床研究に対する社会の信頼性確保を図ることを求めている。また,研究機関のガバナンスの強化や倫理審査委員会の質の確保,研究者への教育・研修なども規定し,臨床研究の実施において研究機関の負担が増大している。
 心理系の研究について,「人を対象とする医学系研究」に該当しない研究は,この指針の対象とはならない。しかし,上記の一連の動きは医学系の臨床研究に限られたものと考えることは妥当ではない。研究対象者の権利・利益の保障という点では医系の研究と変わるところはなく,研究対象者へ与える負担や研究対象者から取得した試料・情報の取り扱いなど,研究の内容に応じて,これらの倫理指針や法を参考にして,適正な研究の実施を図る必要があると思われる。
 本日は,「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を中心として臨床研究への規制状況を概観するとともに,健康心理学会の会員の先生方が知っておくべき研究倫理の現状と問題点について皆様と一緒に考えていきたい。

2. 第108回健康心理学研修会

公認心理師の初年次教育 ―学部必修科目「公認心理師の職責」の講義内容を考える―

講 師:
子安 増生(甲南大学文学部)
2017年9月3日(日)14:00~15:30

 2015年9月に成立し公布された公認心理師法は,本年9月に施行の運びとなる。2016年9月から9か月近くにわたって開催された公認心理師カリキュラム等検討会は,本年5月末に最終報告書(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000167172.html)を提出し,一応の実施体制が固まった。とはいえ,2018年度から授業を実施するためには,細部が固まっていないことも多い。とりわけ,新規科目「公認心理師の職責」をどのような授業とするかは,各大学で模索が行われている状況である。この研修では,この科目を公認心理師の初年次教育に位置づける観点からその内容を検討する。公認心理師に対してふわっとした憧れのような気持ちを持って大学に入学してきた学生たちが,公認心理師の仕事の意義と内容と課題を知り,更なる学習を経て公認心理師を目指す意欲を形成することがこの科目の目的である。

3. 認定健康心理士資格申請ポイント

上記「第107 回健康心理学研修会」および「第108 回健康心理学研修会」にお申込みいただくと、希望者にはポイントが付与されます。

4. 研修会への参加申込

研修会への参加申込はこちらよりお願いいたします。