日本健康心理学会第31回大会/日本ヒューマン・ケア心理学会学術集会第20回大会 合同大会

研修会のお知らせ

《ヒューマン・ケア心理学研修会》

【ご注意】
研修会へのご参加には,大会参加とは別にお申し込みが必要です。お席に空きがございましたら当日参加も受け付けます。なお、本研修会は健康心理学研修会とは異なりますので,認定健康心理士資格に関わるポイントの取得はできません。

1.ヒューマン・ケア心理学研修会

「児童虐待」の対応に役立つ解決志向・入門編

講 師: 宮井 研治(京都橘大学健康科学部)
司 会: 小泉 隆平(近畿大学総合社会学部)
(6月24日(日) 9:30~11:30【優心館:E304 E305】)

「児童虐待」対応の難しさは,介入と同時に支援についても考えていかないといけないところにあります。リスクアセスメントとともに,ケースの強み(ストレングス)についても,アセスメントする眼を持たなくてはなりません。強みを拾い上げる支援者側の姿勢に「解決志向」という考え方があります。解決志向アプローチは,アメリカにあるBrief Family Therapy CenterのSteve de ShazerとInsoo Kim Bergらが開発した,Solution Focused Therapyをモデルにして発展している新しい心理療法です。解決とは変化であり,クライエントは変化していくものという基本理念を「解決志向」は持っています。問題を聴くだけではなく,少しマシなとこ,まだこわれてないとこをさがすための支援者側の対応方法です。そのためには質問の仕方に工夫があり,クライエントの「マシなところ」を探し,ひろげ,強めることがこの面接の基礎となります。今回の研修会は,そんな解決志向の雰囲気を味わい,質問の仕方についてエクササイズしていただける時間にしたいと考えております。児童虐待だけでなく,さまざまな分野の支援や危機介入に役立つものですので,ご関心のある方はぜひご参加ください。

2.参加申込方法

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ヒューマンケア心理学研修会

ヒューマン・ケア心理学研修会チラシ〔PDF〕

《健康心理学研修会》

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1.第112回健康心理学研修会

公認心理師の専門教育(1) ―医療心理学系科目と医学系科目との有機的な連携の必要性について―

講 師: 岩原 昭彦(京都女子大学発達教育学部)
(6月24日(日) 9:30~11:00【優心館:E304】)

 公認心理師には、保健・医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の各分野において、心理に関する支援を要する者やその関係者に対して専門的知識及び技術をもって、心理学的な援助を行うことが求められる。くわえて、心の健康に関する知識の普及を図るための教育および情報の提供が求められる。このことは、従来の臨床心理士の活動範囲を超えた分野での活動を公認心理師に期待していることの現れだと考えられる。特に、保健・医療分野においては、精神科領域だけを活動の範囲とすることなく、さまざまな診療科において公認心理師が活躍できる医療制度が将来的に設計される必要がある。公認心理師が医療分野で活躍すべき領域としては、認知症や高次脳機能障害を扱う神経内科領域、発達障害や重度心身障害を扱う小児科領域、高血圧症や糖尿病を扱う慢性期医療領域、がんなどを扱う終末期医療領域などの多くの医療分野や、妊産婦を対象とした母子保健や高齢者を対象とした老人保健といった保健分野など、その枚挙にはいとまがない。
 しかしながら、多くの医療従事者達が危惧しているのは、公認心理師が保健・医療チームの真の一員となることができるのかということである。公認心理師の養成カリキュラムでは多職種連携や地域連携の重要性を理解することが求められているが、それらを実現するために重要なのは、他の医療従事者達と共通の言語と思考法を持って活動することである。つまり、医学に関する基礎的な知識を持ち、高邁な倫理観を備えたうえで、科学的な態度で心理実践にあたることが医療従事者からは求められているのである。これらのことは従来の心理学の学部・大学院教育には欠損していた部分であると同時に、公認心理師養成の指定カリキュラムでも十分とは言えない。限られた時間とカリキュラムの中で、いかにこの問題に対処して、プロフェッショナリズムを備えた公認心理師を養成するのかについて検討してみたい。

2.第113回健康心理学研修会

子どもたちをタバコから守るために

講 師: 加治 正行(静岡市保健所 所長)
(6月24日(日) 12:30~14:00【優心館:E304】)

 受動喫煙に安全レベルはないと言われるが、特に子どもは大人に比べて体重当たりの吸気量が多いこと、各種化学物質の解毒・排泄能が低いことなどから、大人に比べて受動喫煙による健康被害を受けやすいことが知られている。
 子どもの受動喫煙は、乳幼児突然死症候群をはじめ、上下気道炎、気管支喘息などの呼吸器疾患、中耳炎、むし歯など様々な疾患を引き起こすだけでなく、精神疾患や発達障害の引き金にもなることが最近明らかにされつつある。
 子どもたちの健全な成長発達のためには、子どもたちが育つ環境からタバコの煙をなくす努力が不可欠で、これには保護者への啓発と、社会全体で喫煙を規制するための対策が必要である。わが国では学歴・収入が低い層ほど喫煙率が高く、世代をまたがる「貧困の連鎖」と「喫煙の連鎖」、ひいては「虐待の連鎖」が深く関連しあっている。東京都で昨年、画期的な「子どもを受動喫煙から守る条例」が制定されたが、この理念が社会に浸透することを期待したい。
 昨今、加熱式タバコなど新しいタイプのタバコが登場しているが、それらの有害性に関するデータも徐々に蓄積されてきているため、この機会に紹介したい。

3.第114回健康心理学研修会

慈悲とマインドフルネス瞑想とヘルス・プロモーション

講 師: 有光 興記(関西学院大学文学部総合心理科学科教授)
(6月24日(日) 14:15~15:45【優心館:E304】)

 マインドフルネス瞑想は,今のこの瞬間を判断することなく受け入れることを目的とした仏教伝来の瞑想法である。マインドフルネスに基づく心理療法は,当初慢性疼痛の治療やうつ病の再発予防での効果が報告され,現在では様々な精神疾患での適用成果が明らかにされている。その適用範囲は広がっており,がん治療後の精神状態の安定にも寄与することも分かっている。また,慈悲の瞑想は,自他を慈しむ気持ちを育み,肯定的感情への気づきを生むことから,well-beingを向上させることが分かっている。その効用から,道徳教育,終末期医療,ストレスマネジメント教育などで応用されており,グーグルで導入された情報知能を高めるプログラム(search inside yourself: SIY)でも取り上げられている。演者は,慈悲とマインドフルネス瞑想のプログラムをうつ病などの精神疾患患者に適用してきた。講演では,基礎的な理論と研究の解説と,プログラムの実践例について簡単に紹介できればと考えている。また,これからのヘルスプロモーションへの活用について,議論も行いたい。

4.認定健康心理士資格申請ポイント及び参加申込方法

こちらよりご確認・お申し込みをお願い致します。